高龗大祭
竜神様のお宮高龗神社 例大祭 九月二十二日
江戸時代、岸和田藩主自らしばしば雨乞い詣でた高龗神社(たかおかみじんじゃ)は、古来より水の神の社としてこの地の稲作の民に崇敬され、八大竜王社、または龗の社とも呼ばれていました。
八大竜王は『妙法蓮華経』にあらわれる八柱の竜神で水を招く神々として信仰され、高龗の神は雨乞いの竜神、闇龗の神は長く続く雨を止める竜神として昔から日本各地で祀られてきました。
当神社は貝塚市を東西に流れる近木川の河口に鎮座しますが、川の源の和泉葛城山の森にも龗の神が祀られています。
今では雨乞いの記憶もすっかり薄れてしまいましたが、古来より高龗神社は穏やかな日々には葛城の森が育てた近木川の流水に養われ、また苦しい旱魃の日々には口々に八大竜王に雨を乞い祈願と感謝を重ねてきたこの地の人々の心の拠り所でした。
近年は人々に恵みをもたらすため天翔け登る竜神様に、家内の安全や開運を祈願する人が多くなりました。